園内研修~高齢者虐待防止について~
加茂の郷、加茂の杜では年間を通し、様々な職員研修会を開いています。
今回は、松江総合医療専門学校の先生に講師として来て頂き、「高齢者虐待防止について」講義をしていただきました。
内容は、高齢者虐待防止法、虐待の種類、高齢者虐待の背景、「高齢者虐待」を考えるための視点、早期発見の責務と通報の義務という内容です。
虐待については、毎年1回行っている研修ですが、新しい職員もいる為、法令、虐待の種類など基本的なことについて、わかりやすく説明していただき、勉強になったと思います。
受けたことのある職員にとっては、振り返りになり、改めて考える機会になったと思います。
先生の職員側、自分のおばあさんを施設で見てもらっているという家族側からの経験談も話していただき、今後のケアの参考になりました。
施設の職員が、入居者をベランダから落とし殺害したという耳を疑うような事件が起こっていますが、他にも虐待のニュースが増えています。
こうしたことが起こらないように、職員の研修が必要だと思います。
明確に虐待であると判断できる行為の周辺には判断に迷うグレーゾーンが存在していて、その明確な線引きは出来ず、不適切なケアを底辺として連続しているという事。
同じことを繰り返し訴えられると、無視したり、強い口調で答えたり、自力で食事摂取が可能でも時間がかかる方に対して職員の時間節約のために全て介助してしまったり、こちらのスケジュールに合わせ臥床、離床、起床等を強制的に行ったり、また、普段の何気ない言葉遣いについても、自覚が必要である等々。
今回の研修を機に、日々のケアを振り返り、介護する側とされる側に信頼関係を築き、良いケアを提供できるように頑張ろうと思います。